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2017年10月

2017年10月30日 (月)

【不易流行】_フード文化とファッションについて 70年代

アパレル不振や嗜好の多様化などから

『ライフスタイル提案』という

切り口で事業領域を広げる

ブランド、ショップが増えてきた。

そうした中、

今回はファッションブランドが

展開する「食」に

ついて少しまとめてみました。

戦後、本格的に欧米化した

モノのひとつに「食」がある。

1969年に実施された飲食業の

100%資本自由化により、

米国を中心とした外国企業が

日本に進出しはじめた。

1970年は外食元年とも呼ばれる。

ダスキンと「ミスタードーナッツ」の

提携に始まり、東食がイギリスの

ハンバーガーチェーン「ウインピー」

資本提携。三菱商事が

「日本ケンタッキー・フライド・

チキン」を設立。

西武はアメリカ最大の

ドーナッツチェーン

「ダンキードーナッツ」と業務提携。

Wimpyburgerkings

上記のファーストフード以外に

「すかいらーく」、「小僧寿し」、

「ロイヤルホスト」と云った

ファミリーレストランも登場した。

「マクドナルド」が銀座4丁目に

出店したのは1971年7月で、

他にも「ドムドム」、

「ウィンピー」、

「バーガーシェフ」、

「ダンキンドーナッツ」、

「モスバーガー」、

「ディリークィーン」、「A&W」、

「ロッテリア」、

「ディパーダン」、

「明治サンテ・オレ」、

「サーティワンアイスクリーム」、

「森永ラブ」、

「ハーディーズ」、「ファーストキッチン」

がオープンした。

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上記写真はファイアーキング社製の

「バーガーシェフ」のマグ。

今ではプレミアム価格がついています。

半数は撤退・閉店したが、

4大ファーストフードと呼ばれる

ハンバーガー、フライドチキン、

ドーナッツ、アイスクリームの

主要チェーンの殆どが出揃った感じ。

1970年というと若い女性向きの雑誌

『an・an(アンアン)』

創刊された年でもある。

1971年創刊の

『non-no』(ノンノ)は、

多数のカラー写真による旅行特集を

掲載した。

美しい写真や記事に刺激され、

これらのファッション雑誌を

片手に持った多数の若い女性が、

特定の観光地に押しかけたので、

アンノン族と命名された。

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3つボタンのブレザー

ボタンダウンシャツ

ポロシャツチノパンツ

コインローファーカーディガン、等が

代表的なアイテム。

ハイファッションのデザイナーによる

ジーンズを取り入れたファッションも

注目を集め、ジーンズはお洒落の

定番アイテムとして定着し始める。

このトラッドを基本に、

海外高級ブランドの商品を

合わせてコーディネートする

ファッションがニュートラ

そして神戸のお嬢様から発祥された

ニュートラと既存のニュートラと、

横浜独自の少し崩したニュートラが

溶け合って、完成されたのが

ハマトラと呼ばれた。

米国のサブカルチャー文化も

日本に渡来し、テニスやサーフィン

と云ったアメリカンスポーツが

日本で人気になる。

そうした背景から、ジーンズを中心に

ダウンジャケットやトレーナーなど、

カジュアルなファッションが

人気を集めるようになる。

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因みにポパイの創刊は1976年だ。

1970年代は、欧米のファーストフードや

サブカルチャーが日本に、

上陸し始めた年でもあった。

そう、今から40年位昔の時代。

昨今の古着ブームしかり、

ファッションの懐古主義の始まりを

予感させます。

ビジネスオンライン商業界で

主要アパレル企業が手掛けるフードビジネスに

ついても書いています。

こちらも是非、ご一読を。

     ↓

http://shogyokai.jp/articles/-/41


2017年10月28日 (土)

ネット通販の送料負担について

今週はゾゾタウンが取り組む
送料オプションの結果が公表された。
結果は送料無料の選択が全体の43%を占め
平均送料は96円との結果だったようだ。
そして興味を引いたのは都道府県別に
平均送料のランキングが発表された事だ。
https://www.starttoday.jp/news/20171024-2879/

1位は福島県(それでも111.73円だが)で
ワースト5を奈良(86.05円)、大阪、兵庫、京都と
近畿2府2県が占めたとの事。
ある意味、お客の善意を試されるような
この取り組みと公表に少し違和感も覚える。

じゃあ、。
東北の方は人が良くて、
関西人がケチなのか。
そんな訳はない。
都道府県別ランキングと云うと、
その数日前に、衆議院選の都道県別の
投票率が発表されていた。
これは投票率の低さと云う問題意識が
共有され、
低かった都道府県では
次回の選挙に向けて広報や、
投票所の設置場所、
期日前の取り組みの活性など
取り組むべき点も見えてこようが、
送料に関しても「たくさん払え」と云う事なのか。
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少々話しが、
ややこしくなりそうなので。
私の感じるネット送料について述べたい。
それは、
送料・消費税込みの総額表記再ルール化
これが一番良いかも知れない。
だいたい、ネット送料がいくらなら適正で
いくらならお得かなんて問題は、
一般のお客にわかるわけがない。

そんな事より、
「安い!」と感じて買い進めた商品が、
消費税、送料が加算され、
当初思った金額より高く感じた事がある
お客も多いはず。
自分達の足と、
荷物を持って帰ると云う
労働の免除がタダなはずは無い。
そんな事は分かっていても
いつも「お買い得」を探してしまうのは
凡その人間の習性だといって過言ではない。

改めてネット通販における
送料負担について考えさせられる
内容だったと思う。

2017年10月18日 (水)

いよいよ熱い11月商戦が始まる!

今月もあと2週間弱で11月に突入。

クリスマス前の11月商戦は世界的に盛り上がる事に注目したい。

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先頭は、中国の巨大市場が大いに盛り上げる11月11日

シングルディ(独身の日)。

昨年は最大手のアリババ集団で1日で前年比30%増の

約1.9兆円の売上を記録した。

注目はアリババ集団の天猫(Tモール)の公式ショップの

売上上位にユニクロがランキングされている。

昨年、レディス部門で1位、メンズ&キッズ部門で5位、

インナー部門でも7位にランクインした。

日本でもこの日を『いい買い物の日』として盛り上げて

いく動きがあるようです。

     ↓

https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00446860

そして、後半戦として控えるのブラックフライディ

こちらの主戦場は欧米中心に毎年盛り上がっていますが、

昨年はイオンが本格的に取り組んで話題になりました。

ちょうどその時期はユニクロも『感謝祭』を毎年開催しています。

未だ詳細は分かりませんが、昨年から4日間だったのを

7日間に延長してます。

今年も11/23(祝)スタートが予想されます。

昨年、ぬいぐるみが一時完売、品薄状態で話題になった

カウズコラボを、今年は準備万端で挑むようです。

https://www.fashionsnap.com/news/2017-10-17/uniqlo-peanuts-kaws-2nd/

「ビジネスマンがあまりにもビジネス感覚でファッション界に入ってくると

クリエーションというのはなくなってしまうだろう」と言った

デザイナーがいたそうだ。

ハロウィン明けに熱い熱い11月を迎えそうです、

http://www.coco-bay.co.jp/posts/3076452

今年もいろいろと楽しめそうです。

2017年10月14日 (土)

「OTO」について

少し変わったEVENTが有って気になりました。


サカナクション山口一郎が"音の無い新曲"公開、一夜限りのアートイベントがパビリオンで開催
https://www.fashionsnap.com/news/2017-10-10/meetart/

人の五感は、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚とある中で8割以上は視覚から得られる情報の中で生活していますが、この「音」=聴覚から得られる情報は1割程度と云われています。

「音」は陶酔や高揚感、集中やリフレッシュ等、様々な効果が有りそうですね。

実際、お店のBGMの存在はどの程度、意識してますか?

記憶に残ってますか?

やはり、私たちは聴覚より視覚情報に影響されているようです。

しかし、米国スーパーマーケットではこんな事例も報告されています。

それは店内を、音ナシ、速いテンポの曲、遅いテンポの曲と3種類のパターンで試してみたところ。店内のお客の歩行速度とBGMは関係している様で、テンポが速いと歩行速度も上がった。当然、お店の売上げも影響して、遅いテンポの曲の方が速いテンポの時と比べ38%も多く消費したらしい。

そして最近は「イヤホン盆踊り」「サイレント盆踊り」とも、あだ名される盆踊りまであります。盆踊りのお囃子や祭りのざわめきを「騒音」だと捉える人や小学校の運動会や体育館での部活動、除夜の鐘までにクレームを寄せる人が居る。

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ホント日本人は随分と、この「音」について敏感に反応する様になったものです。

大きな音から小さな音まで。「音」の単位はデシベルで表されますが、私たちの周りは沢山の「音」に囲まれています。

Photo

昔は、フルボリュームで音楽を聞いてストレス発散なんて頃も有りましたが、

今の時代じゃあ、無理ですね。

この「音」も、また時代と供に、感じ方や付き合い方が変わってくるのでしょう。

皆さんも、たまには耳を澄まして色んな「音」を意識してみては。

新しい発見が見つかるかもしれません。

それは、また。

2017年10月11日 (水)

【不易流行】_日本の綿花栽培について

USAコットンとかインド綿、あとは超長綿など。

我々の身近にある綿製品には、綿の原料となる木綿の産地や特徴をアピールした

商品が数多く有ります。

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(ジョージア州 綿花農場)

今回は、日本でも一時期木綿の栽培がさかんに行われていた当時の様子を、

少し紹介したいと思います。

今から約400年前の江戸時代。

日本は歴史上、唯一の「綿花の時代、木綿の時代」だった。

元々、木綿は明や朝鮮からの高級輸入品として扱われ

室町時代に国産を模索したが叶わず。

しかし、江戸時代に大量生産され江戸時代が終わると同時に消えた。

綿花は三味線同様、江戸時代を象徴したとも云われる。

農民が種から実験を繰り返し、肥料を試し、

様々な種類を作り出し糸を紡ぎ、またその紡ぎ機械を改良してゆき、

機織りの技術を向上させていった。

工業が農村から分離したのは、近代工業が成立した明治以降からであって、

かつての農村は、加工技術を含む「ものづくり」の現場だった。

江戸時代は農書が盛んに書かれた時代でもあった。

農民が積極的に農業技術マニュアルを書き、

閉鎖的にならずに技術を共有しようとしたようだ。

今で云うオープンイノベーションでしょうか。

その中でも特に有名なのが1833年大蔵永常と云う農民が書いた、

綿花栽培マニュアルが『綿圃要務』(メンポヨウム)だ。

こちらは何と国立国会図書館デジタルコレクションで、

インターネット公開されています

           ↓

http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2556775/3

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その後、1860年の横浜開港とともに機械生産の安い綿布が

イギリスなどから大量に流入しました。

14年後には輸入綿布が、全綿布の40%を占めるようになり、

1893年に日本政府は綿花輸入関税の撤廃を決議して、

安価な綿花が国内にどっと流入。

当然のことながら、綿産地は収入が得られず綿花栽培をやめました。

それからは原料の綿糸を輸入し、その原料で綿布を生産する様になった様です。

イギリスの産業革命による機械化によって、大量生産が可能になったからですね。

その後、為替差益によるグローバリズム経済によって、

綿布はおろか縫製工場まで日本から消えてしまったのは、記憶に新しいところ。

インターネット時代の現在にあって、AIとか更に技術革新がくり返される中、

日本のファッション産業が、この先どうのような方向に向かうのか。

改めて考えていきたいと思います。

<追記、、。>

鳥取県西部に伯州綿と云う

国産綿があるそうです。

伝統織物「弓浜絣」の

原料として細々と栽培が

続けられ、

わずかな種をもとに、

2008年から境港市農業公社が

本格的な復活に

取り組んでいる。

農薬や化学肥料を使わずに

手作業で育てられ、

繊維は太く弾力性に富み、

保湿性にも優れており、

バッグやタオルなどで

商品化されているそうだ。

2017年10月 5日 (木)

映画『DUNKIRK』ダンケルクでみた英国ファッション

先日、クリストファー・ノーラン監督の映画『DUNKIRK』を観ました。

クリストファー・ノーラン監督の映画を観たのは今作で2本目で、今回で完全にファンになってしまいました。初めて観た作品は『インターステラー』で新しい角度から撮られたSF映画で、こちらも大いに感動しました。

そして今作品は基本、戦争映画でありますが、インターステラー同様に今まで観た戦争映画とは、ひと味もふた味も違った映像美やストーリー展開に、、。良い映画でした。

詳しい映画論評は、専門家の方々に任せるとして、本作品中に出てくるファッションについて少しお話したいと思います。

衣装担当はジェフリー・カーランドという方が担当していて、ノーラン監督作品では『インセプション』も手掛けたようです。他には『ゴーストバスターズ』(2016年)、『トゥモローランド』(2015年)なども担当した実力派。

本作品で登場する人物の98%くらい英国人で、軍人のほか民間人も1940年当時のファッション。特に英国軍は陸、海、空軍の総ての制服が観れますが、主人公とおぼしき青年が着ていたウールのコートが格好良い。

その役を演じていたファン・ホワイトヘッドもインタビューで「当時の戦闘服はウール製なので、海水をたっぷり含んでしまい信じられないほどみじめな気持ちになった」と当時のリアルな状況を想像しやすかったと、語るほどの精密さ。

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一番左は海軍将校で映画ではそう上に同色の濃紺のチェスターフィールドコートを着ていました。一番右が陸軍でこちらも同色のカーキのチェスターコートを羽織ってました。

フランス領ダンケルクと云う場所からの英国軍撤退作戦(ダイナモ作戦)がこの映画の主題でして、実際にこの作戦が行われたのが1940年5月26日から6月4日。北方の海岸だからでしょうか。寒々しい景色も印象的でした。

そしてもうひとつ、見どころとして挙げておきたいのが空中戦!

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ドイツ軍のメッサーシュミット(上) VS 英国軍のスピットファイアー(下)

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撮影ではCGでは無く実物も飛ばして撮影した拘りようで、こちらの空中戦も大変見応えがありました。

娯楽映画としては大変楽しめました。英国人スピリットの代名詞とも呼ばれるこの「ダンケルク・スピリット」はよく判りましたが、大戦敗戦国の日本人にしてみると価値観の共有しにくさは残りました。

まぁ、これは大概の戦争映画にも云えることですが、、。

しかし、良い映画でした!

ドキ・ドキ・サスペンス要素も詰まった、アッという間の106分!

ぜひ、劇場へ。

今年も残すところあと 3ケ月!!!

早いもので、今年も【あと3ケ月!】なんて聞いてしまうと、

ハロウィン、ブラックフライデー(シングルディ)、クリスマス、年末!

年々早く時間が経つものだと、改めて感じるこの頃でございます。

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今回はこれから年末にかけて私的にも公的にも訪れる、

イベント体験の素敵な過ごし方について、提案したいと思います。

先ず、人間はとても順応性の高い生き物だと云う事から、。

素敵な経験や感動した買い物も、2回目、3回目と、

くり返す内に慣れてきて、始めの頃より感動を生み出さなくなるものです。

気に入って買ってきた商品でさえ、使っていく内に感動は薄れていきます。

こうした順応性の高さによる弊害を防ぐには、

さらに新しい商品を探がすのも良いでしょうし、

イベントに新たな趣向を凝らす事でマンネリ感を無くす事も出来るでしょう。

今回はそうした労力に頼らずとも、素敵や感動を長続きする方法を提案します。

それは、ズバリ!?『ご褒美ルール』を作る事です!

特別な日にしか着ない勝負服とか、年に一度だけで普段では得られないような体験を。

しかし、くれぐれもご褒美ルールの奮発には要注意です。

ご褒美にも順応してしまいますから、、、。

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