2017年9月22日 (金)

【不易流行】_麻について

すっかり夏の定番素材として定着した「麻素材」は
綿や絹よりも歴史は古く繊維材として使われてきました。
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なんと釣り糸にも「麻」を使っていたようです。
今回は、釣り糸を通じて『技術革新』によって
豊かな生活を手に入られたエピソードを紹介したいと思います。
一本釣りは針に麻糸を結びつけて、
それで魚を釣っていましたが、今から240年前くらいの頃、
テグスを釣り糸に用い始めました。
この糸は半ば透き通っていますから、水の中に浸けると
有るか無いか見分けがつかないほどです。
だからこれに釣り針を付けて餌を掛けておけば餌が有るように見えます。
その上、弾力があるので魚がよくかかります。
(宮本常一『海をひらいた人びと』より)
魚の目に見えず弾力に富んだテグスは、一本釣りの村では
どこでも重宝され、瀬戸内海のいたるところの漁村で使われた。
大阪には中国からテグスを仕入れる問屋ができ、テグスで獲れた大漁の魚は
大阪・高松・広島・松山へと売られていった。透明な釣り糸は生産を高め、
流通を広げた。技術の革新が人びとに富みをもたらし、生活を豊かにして
いったのである。
(畑中章宏『21世紀の民俗学』より)
テグスとはテグスサン(Eriogyna pyretorum)という
ヤママユガ科に属する蛾の幼虫の絹糸腺から
作ったテグス(天蚕糸)や、スガ糸(絹)などを使った。
現在ではナイロンで作られている。
いつの時代も快適で便利なコトを、追求していくことで進化が得られる。
探求心を忘れないでいきたいものです。
では、また。

2013年10月 9日 (水)

上海PAPER_INFENITE_INVITATION 紙ワザに触れてみた

今回、東京は台風の影響は受けずに済みそうですね。

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連日、朝焼けが素敵な朝を迎えました。
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今日もこの時期に似つかわしく、最高気温28℃。
ん!?明日は30℃?
暑い日が続きます。

上海も昨日は台風(こちらは23号)の影響で
朝は大渋滞だったようです。

今日は前回紹介したReel 芮欧百貨の5階で
開催されていたEVENT、
「PAPER INFINITE INVITATION EXHIBITION」の
模様をお伝えします。

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中国人アーティストを中心に20人が
「紙」を素材に様々な作品を展示公開してました。

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「ポテト男爵」かな?

ご覧のように。
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そして、こちらは「じゃがイモLADY」!?
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こんな感じで登場。
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なかなかユニークなキャラでした。

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折り紙を組み合わせて作ってます。

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人形にも、色紙が巻かれマルチボーダーな感じに。

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紙に色んなメッセージが書いてあります。

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延々と続き。。。、

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こんな感じで地球環境を唄ったものでしょうか。

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くり抜かれた球体と大小様々なお手玉のような形をしてます。

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紙の器と立方体

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さっきの立方体を組み合わせ「愛」の文字ですね。

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色の配列とか素敵ですね。

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天井からPortraitが掛かってます。

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こちらはイエローのフレームで、

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上海の街並みに
グラフティを加えた作品

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紙粘土のような素材で造った壺。

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上から植物が生えてます。

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可愛らしいドレスが在りました。

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総て紙です、このプリーツも。

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繊維質の原料として布と似通ったところは
有るんでしょうが、「紙」でこの表情はなかなか出せません!

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自然なドレープ感、良く表現されてます。

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青と白のカットワークが紙ワザ。。。、

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作り込み感が伝わって来ます。

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ホント、良く出来てました。

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ルービックキューブ?

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上海の街並みの切り絵?

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スプラッシュARTも存在感がありました。

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映像によるインスタレーションも。

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中央の蘭が凛々と、バランスがとれてて。
繊細なカッワークが凄いですね。

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展示会場全景です。

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入場無料ですからね、恐ろしい芮欧百貨!!

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作品の台や、腰掛けるイスにも使われていた紙製品の包装。

協賛紙メーカーさんは3社
・Keay kolour    www.keaykolourpaper.com
・SKIN
・curious matter
欧米のメーカーさんのようです。

今回のEVENTは国慶節連休の一昨日まででしたが、
この規模のEVENTが常時予定されているのでしょうか。
興味津々。



国慶節期間、7連休中の外食小売り産業の売上高は
約8700億元で前年同期比で13.6%増だったようだ。
(中国商務部の発表による)
APECも米国が欠席した今回では抜群の存在感を示した中国。
まだまだ経済的な力を感じます。








2013年5月 5日 (日)

21_21 DESIGN SIGHT企画展 デザインあ展

GW後半初日に六本木ミッドタウンにある

21_21DESIGN SIGHTで催し「デザインあ展」に行って来ました。
NHKのEテレで放映中の教育番組の「デザインあ」を
展覧会に発展させた企画です。

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安藤忠雄さん建築デザインの外観、。

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さすが連休後半初日、入るまでご覧の行列!
私も30~40分は並んでの入場でした。

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思わぬところに「あっ!!」って感じの
「あ」です。

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「モノ・オトと映像の部屋」、色や数字、形をテーマに、

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スクリーンいっパイの映像と音で体感出来ます!

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こちらは「お寿司の解散」
お寿司の構成を要素別に分解したもの。

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これマグロですが、面白いですね。
サビと飯粒が並んでると。

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「お寿司のいろいろ」
器から爪楊枝、お湯呑みから箸、醤油入れまで
ホント色々、デザインが有ります。

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「ふろしき」
一枚の布から織り成す用途に応じた包み方を
映像を見ながら体験するブースです。

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「ごちゃまぜ文庫」
上下独立した、
色のついたタイトルを自由に組み合わせて
新しいタイトルの本が完成。
自分の感性を働かせた本棚にしてみましょう!

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「回してみる器」
自由に変形の効くロープで形を造って
回転させると思いがけない器のカタチを
発見することが出来ます。

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…ん!?、これはマグロ

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そして巨大なイクラまでもが。、
これは「ちょうどいい」
丁度良いと感じられる大きさを確認出来ますね。

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「なんでも100円分」
100円分のいろいろ、。
上の写真の左は塩267g、ディッシュ358枚です。

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小さい■が見えますか?
六本木の土地にすると0.4c㎡。
隣りは目薬にして38滴だとか。

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公園の砂や、100円で買える駄菓子や水道水。
色んな100円分が展示。
物の価値観を改めて考えさせられました。

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「あ」の広場
花や緑に覆われた「あ」。
展覧会の開催期間中の100日でどんな風に変化するのでしょうか?

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これは「こすってみコイン」で
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世界各国のコインの上に紙を置いてコスリマス。
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紙には財布のイラストがあってご覧のように
「小金持ち」状態に。

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みんな描ける「デッサンあ」

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中央に置かれたジョウロを、色んな角度から

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それぞれ描いていきます。

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皆が描いたデッサン画が壁面に映される、仕掛け。

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「ペンギン物語」
お馴染みの某有名チューインガムの
パッケージデザインのペンギンが
歩いてく、、。歩いてく。。。

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「音めがね」
不思議な音楽が流れる中、
壁に掛かっためがねで何も映っていないスクリーンを
覗き込むと。、

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見える、見える!!

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「音の廊下」
廊下を歩いていくと聞こえる「あ」のハーモニー!
満喫できた展覧会でした。
子供から大人まで自分の中に眠る「デザインマインド」を
呼び起こし育むことを目的に、人本来に備わった身体感覚で
「感じる」展覧会がコンセプト。

皆で何か楽しめることって、新しいコンテンツやツールに頼るだけでなく
物の見方や視点の置き方を変えるだけで
これだけ楽しめるって事を再認識出来ました。
日々の業務に追われてばかりだと、抜け落ちてしまいがちなこの感覚。
大切にしたいと思います。
6月2日まで開催しているようなので、是非「体感」してみてください!

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トイレの案内板が何ともシュールだったので
思わず。。、もよおしてしまいました。笑!

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帰りに六本木通り沿いの工事現場で偶然発見!
「遊び心」があって良いですね。
注意書きに6M離れると正確な視力測定になるんだとか。
ただ歩道幅は6Mも無いので試せず、残念!!